ワイルド・スピードシリーズ
ワイルド・スピードシリーズとは?
「ワイルド・スピード」(英: The Fast & Furious)シリーズは、アクション映画を中心としたメディア・フランチャイズである。このフランチャイズには、短編映画、テレビシリーズ、ライブショー、ビデオゲーム、テーマパークのアトラクションなども含まれている。ユニバーサル・ピクチャーズが配給している。
違法なストリートレースに焦点を当てたカーアクション映画として2001年に第1作『ワイルド・スピード』が公開され、2003年には続編『ワイルド・スピードX2』が、2006年には(当時の位置付けとしての)リブート版『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』が製作された。その後2009年の4作目『ワイルド・スピード MAX』から、強盗やスパイをテーマにしたカーアクション映画に移行し、2013年にかけてその続編が2本公開、これらの3作品は3作目の前日譚として位置付けられた。そして7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)より、時系列的に新たなストーリーが始まった。10作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年4月7日に公開予定)、11作目のシリーズ完結2部作が予定されている。主要作品は「ファスト・サーガ」(The Fast Saga)と総称されている。
ユニバーサルはこのシリーズを拡大して、スピンオフ映画『 ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年)、その子会社であるドリームワークス・アニメーションはウェブテレビアニメ『ワイルド・スピード/スパイレーサー』を制作した。全作品のサウンドトラック・アルバムが発売されているほか、作品中で聴ける既存の音楽を収録したコンピレーション・アルバムも発売されている。また、シリーズに関連した2本の短編映画も公開されている。
このシリーズは商業的にも成功しており、ユニバーサルにとって最大のフランチャイズであり、シリーズ全体の興行収入が58億ドルを超え、史上10番目に高い映画シリーズとして位置づけられている。映画以外では、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのアトラクション、ライブショー、コマーシャル、多くのビデオゲームや玩具など、他のメディアでも注目を集めている。
なお、本シリーズ作品にそれぞれ与えられている「ワイルド・スピード」(通称「ワイスピ」)およびそれに続くサブタイトルは、いずれも原題の直訳に基づいていない日本オリジナルの邦題である。原題の「Fast & Furious」は、英語の慣用句で「熱気に満ちた、勢いよく、熱狂的な」といった意味になる。2021年には、米メディアのThe Hollywood Reporterが、本シリーズの邦題を「爽やかで、わかりやすく、アーケードのレースゲームのようなタイトル」と評し絶賛する内容の記事を掲載した。