overviewあらすじ・解説
ギャオスとの戦いから1年後の冬。北海道周辺へ流星雨が降り注ぎ、そのうちの1つが支笏湖の北西約1キロメートルにそびえる恵庭岳の近くへ落下した。隕石落下を受けてただちに陸上自衛隊第11師団の化学防護小隊が出動し、大宮化学学校からも渡良瀬佑介二等陸佐や花谷一等陸尉たちが現地調査に派遣される。懸命の捜索にもかかわらず隕石本体は発見できなかったが、着地の瞬間に制動がかけられた痕跡があり、現地から遥か雪原の彼方までには、隕石が移動したような痕跡が残っていた。一方、緑色のオーロラの調査に訪れて渡良瀬たちと遭遇した札幌市青少年科学館の学芸員・穂波碧は、隕石が自力で移動した可能性を示唆する。それを裏付けるように、近郊ではビール工場のガラス瓶やNTTの光ファイバー網が消失するという怪現象が多発し、その発生地点は札幌市に向かって少しずつ移動していた