overviewあらすじ・解説
海上保安庁一等航海士・米森良成が乗り組む巡視船「のじま」は、太平洋上でプルトニウム輸送船「海竜丸」護衛の任に当たっていた。海竜丸とのじまはフィリピン海溝の東、ミンダナオ島南西沖約200キロメートルの地点までさしかかり、日本まであと少しというところだったが、そこで海竜丸からのじまに「座礁した」との緊急連絡が入る。6,000メートル以上の水深がある海域であるにもかかわらず海竜丸が座礁した原因は謎の巨大漂流環礁で、しかもその環礁は勝手に海竜丸から離れていった。やがてその謎の環礁によるものと思わしき原因不明の海難事故が多発したことから、海上保険会社による合同調査が開始され、米森と八洲海上保険の草薙はその調査に加わる。環礁は黒潮の流れに乗ってだんだん日本に近づいていると考えられ、米森たちは大まかな現在位置と推定される南西諸島沖の海域に向かう。やがて米森たちは環礁を発見して上陸調査を行うが、そこで不思議な石版と大量の勾玉を発見する。さらに、この環礁が生物であるということが明らかになる。