overviewあらすじ・解説
カミナとの離別まで(第1〜8話)が“第1部”、ニア初登場からテッペリン陥落まで(第9〜15話)が“第2部”、それから7年後の新政府設立から月直撃を食い止めたところまで(第17〜22話)が“第3部”、アンチ=スパイラル母星攻略の銀河決戦まで(第23話〜最終話)が“第4部”とされている。なお、第16話は第1〜2部の総集編となっている。
第1部 立志編これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。地下で暮らすジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。その時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。騒ぎの中、シモンは兄貴分と慕うカミナとヨーコと共に巨大な顔に乗り込み、コックピットに小さなドリルを差し込むと、その顔はロボット=ガンメンとなって姿を現した。シモン達はラガンと名付けたガンメンで、襲いかかる敵ガンメンを打ち破ると、勢いそのままに地盤を突き割り地上へと飛び出す。カミナは人間を襲う獣人からガンメンを奪い、グレンと名付け、ラガンと合体して「グレンラガン」となる。一行は獣人の本拠地を目指して地上を旅する。カミナの元に集まった「大グレン団」はついに要塞型ガンメン・ダイガンザンとの決戦を迎える。しかし、前夜カミナとヨーコの逢瀬を見たシモンは集中を欠き、思うようにラガンを動かせない。シモンはカミナから発破をかけられ、ダイガンザン討伐に成功するが、重傷を負ったカミナは命を落とす。
第2部 風雲編これは、運命と闘い続ける男の物語。リーダーのカミナを失った衝撃を隠せない大グレン団。シモンは獣人との戦いの中で、その悲しさを紛らわそうとしていた。そんな中シモンは偶然ガンメンによって廃棄された箱の中から謎の少女を見つける。彼女は人間と敵対する螺旋王ロージェノムの娘、ニアだった。シモンは彼女と大グレン団達によって立ち直っていく。大グレン団は王都テッペリンを目指し、ロージェノム配下のガンメンを打ち破る。死闘の末、シモンはロージェノムを倒し、王都テッペリン陥落に成功する。しかしロージェノムは死に際に「100万匹の猿がこの地に満ちた時、月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす」という不気味な言葉を残す。
第3部 怒涛編これは、運命に裏切られながらも、自分の道を探し続ける男の物語。7年の時が流れ、地下から解放された人類は地上で平和な生活を満喫していた。テッペリンには新都カミナシティが建設され、新政府を設立したシモンたちは忙しい日々を送っていたが、ロージェノムが遺した言葉が気にかかっていた。そして100万人目の人類が産まれた直後、人類は自らをアンチ=スパイラルと名乗る謎の敵からの空襲を受ける。ニアはメッセンジャーとして覚醒し、3週間後に月が地球に落ちると宣告する。ロシウは人々の動揺を抑えるため、シモンを逮捕、拘束。多くの人類を見捨て巨大戦艦アークグレンで宇宙に脱出するという苦渋の決断をするが、そこにはアンチ=スパイラルの巨大ムガンが待ち構えていた。シモンはヨーコの助けで脱獄すると、グレンラガンで宇宙に出撃。アークグレンと合体してアークグレンラガンとなり、ムガンを撃破。さらに月に偽装したカテドラル・テラを制御可能にして地球への激突を回避する。しかしニアは地球螺旋力のデータ解析のために召喚され、姿を消す。
第4部 回天編これは、戦闘因果に支配された宇宙の運命に風穴をあける男の物語。シモンがニアに贈った指輪を頼りにアンチ=スパイラル母星の位置を掴んだ大グレン団は、カテドラル・テラを超銀河ダイグレンと改名、全ての戦いに決着を付けるべく敵母星へと向かう。途中仲間を失いながらも、シモンはついにニアを探し出し、天元突破グレンラガンでアンチ=スパイラルに勝利。宇宙では他の螺旋族からも喜びの声があがった。仮想生命体であったニアはシモンとの結婚式の途中消滅。シモンはコアドリルをギミーに渡し、旅に出る。20年後、ロシウは宇宙の螺旋族による螺旋族平和会議にこぎつける。ヨーコはヨマコの名で小学校の校長を務める。シモンは旅先から平和会議に飛び立つグラパール隊を見上げ、「天の光は全て星」とつぶやく。