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家族って血のつながりだけじゃないよね

4.5 21
  • 総合: 4.5点
  • わかりやすさ: 5.0点
  • 映像: 4.0点
  • 脚本: 4.5点
  • 声優: 4.5点
  • 音楽: 4.0点
  • 演出: 3.5点

良いと感じた点・楽しめた点

仮の家族でありながら少しずつ家族としての絆が芽生えていく様子やスパイ、殺し屋、能力者という秘密を抱えて生きている3人がそれぞれ活躍する場面はとても面白いです。心を読める能力を持つ主人公が誰かを助けるためにスパイである父をうまく誘導していく場面や殺し屋の母を陰で手伝うために父を足止めしたりとハラハラさせられる場面もあります。まだまだ見ごたえのある場面は沢山ありますが、父が愛情表現が苦手だったり母が料理が苦手だったりと一見完璧そうに見える人達も苦手なものがあるということがわかって少し安心できる場面もあります。

悪いと感じた点・疑問に感じたことなど

アーニャが度々物事を言い当てる事に疑問を感じながらも深く追求しようとしないところやスパイや殺し屋の任務を遂行しながら一般市民と同じ生活を送っている事に疑問を感じてしまいます。自分の妻がかなりの怪我をしていても(ヨルさんは不死身ですが)取り繕った言い訳を素直に信じてしまったり、ミッションが発生した時不自然にいなくなってもあまり深く考えていないなどツッコミたくなる場面もあります。

総評・全体的な感想

優秀なスパイであるロイドが任務を遂行する為に仮の家族を作ろうと動き出すところから物語が始まるこのアニメは心を読める能力を持つアーニャと殺し屋のヨルさんと出逢いドタバタしたり、シリアスな場面もあったりと非常に忙しいです。でも見ていくうちに家族の絆や他人との関わり方など、考えさせられる部分も出て来ます。もちろん堅苦しく考えたり思い悩む様な重い内容ではありません。ほとんどの場面は面白くて笑ってしまうと思います。時々アーニャの孤児としてのさみしさや不安が顔をのぞかせたりします。ヨルさんも弟との暮らしを支えるために殺し屋の道を選んだ事を後悔してはいないけれども、心のどこかで孤独を感じているのではないか思います。それぞれの秘密を抱えながらも、手探りで家族という小さな集団の中で生活をして、ある意味本物の家族よりも家族らしくなっていく様子を見守るのは楽しいです。

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