こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.07.30葬送のフリーレン数話の感想
良いと感じた点・楽しめた点
主人公のフリーレンだけが長寿のエルフという種族なのでほかのメインキャラクターはフリーレンより先に亡くなる演出が入ってきました。それでもフリーレンはなぜ周りが短命で亡くなってしまい、それに対して悲しみの感情がないのか不思議にも思わなかったといいます。彼女のパーティーリーダーの勇者ヒンメルが亡くなった葬式のシーンで一度も泣かないフリーレンに対し周りの人が怒鳴りつけたりものを投げるといった到底他人の人生がわからないフリーレンにとってはなぜ理不尽に言われなければならなかったのか逆に疑問に思ってしまう次第でした。彼女がそれを理解するには一体何百年かかるかと思うと長寿もいかがなものかなと思ってしまいます。人が創り出す思い出は多すぎても苦しむことが多いように感じてしまいますね。人間模様は変わっても感じ取る側がその思いを汲めるようにまで成長や経験を経過してないといつまでたっても共感というのが生まれないというのが生き物の大きな壁だということがこの第一話で分かるくらい濃い話になっていると思います。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
話として壮大な感情の移り変わりがこの数話に詰め込まれているため中々理解が追い付かない話があると思います。入ってこないというよりは話のテンポが速いので数回に分けて視聴するか、何回か繰り返して視聴するのがお勧めだと思います。現実でも人と人が理解しあうというのはなかなか難しいものがあるので自分をフリーレンに重ねて考えてみてみるのも自分への理解度が上がる数歩の助けになるかもしれません。ここまで考えて視聴したら逆に趣味のアニメが上質になる代わりにとっても疲れてしまいますけどね。でもその価値がある内容だと数話視聴した感想では感じました。
総評・全体的な感想
このアニメは人によっては賛否が分かれる一作だと思います演出や話の流れ、楽曲の要素がクオリティーの代わりに万人受けはしないように思います。
なぜならば現代の世論ともいうSNSではそのような意見をたびたび目にすることが多いです。何よりアニメ視聴者がオタクだけではなくなったことが多いと思っています。
これらはアニメ文化が一つの界隈だけでは収まらなくなったといううれしい面もありつつ世間の偏った目でより見られてしまうことが大きく影響していると思われます。
この作品を見た限りではオタクという世界だけでおさまっていたころが懐かしく思うのと同時に懐古厨の感情になってします。