こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.07.30乙女ゲー世界は視聴者に優しい世界です
良いと感じた点・楽しめた点
【物語】
・乙女ゲームがテーマなのに『ガ〇ダム』並みに戦闘ロボや戦艦が出てきて面白い。
しかも適当デザインじゃなくてちゃんとしたデザインで勝負している感があり制作陣の熱を感じる。
・主人公は成り上がりたくないのに、偶然や嫌がらせでどんどん成り上がってしまうのが面白い。
・劇中の乙女ゲーム世界は設定も登場人物も色々と酷いですが、物語が進むにつれて実は奥が深い世界に感動させられた。
→にしても登場人物達はみんな色んな意味で尖っている、変な分またそれが面白い。
【人物】
・主人公は生粋のク〇野郎ですが、その設定が清々しく貫いているので、逆に見ていて気持ちがいい。
そして周りの環境(人々)が悪すぎて主人公への理不尽さに所々共感を持ててしまうので、なぜか憎めない。
・女性ヒロイン達の性格は酷くなくて良かった。→ほとんどの登場人物の性格が悪い作品なので(笑)
・男性ヒロイン達が馬鹿であることが、この作品の魅力をより一層際立たせている。
→『マリエ』という女の子にたぶらかされたり、貴族の子供ということから金銭感覚が狂っていたり。
【小説版】
・アニメとは別で小説版では完結を迎えているので、アニメも作画面を改善された第2期を期待できる。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
【作画】
・女性ヒロインの目の描写が怖い。
・ロボットの作画もそこまで悪くはありませんが、もっといける感じがして『惜しい』感がある。
【人工知能ルクシオン】
・現代に人工知能が広がっていて性能も向上している分。この作品の人工知能は遠回りな行動が多く、性能が低すぎると感じてしまう。もう少し要領が良い動きをしてほしい。
【攻略対象の男性ヒロイン】
・ここまでキャラクター設定を作っているので、もう少しキャラクターデザインのディテールにこだわって欲しかった。
→確かに5人の男性キャラクターは馬鹿ではありますが、それでももう少しこだわりがあった方が、より一層この馬鹿さが目立って面白くなったと思う。
【BGM】
・特にこれが悪いとかはありませんが、あまりOPEDや劇中のBGMも含め印象に残ることがありませんでした。
→第2期では音楽面でも期待いたします。
総評・全体的な感想
「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」は、乙女ゲームの世界観を大胆に取り入れながらも、予想外の展開や個性的なキャラクターたちで視聴者を引き込む作品です。
特に、乙女ゲームらしからぬ戦闘ロボや戦艦の登場、主人公が成り上がりたくないのにどんどん成り上がっていく展開には、思わず笑いながらもその意外性に魅了されました。
登場人物たちの尖った個性が、物語を面白くし、まさに一癖も二癖もあるキャラクターたちが織り成すドラマには、思わず引き込まれます。
主人公の悪役的な性格が清々しく、周りの環境と相まって視聴者に共感を与えつつも、憎めない魅力を放っている点も大きなポイントです。
また、女性ヒロインたちの性格が比較的良心的で、男性ヒロインたちの“バカさ”がさらにこの作品のユーモアを引き立てているのも良い点です。
しかし、一方で作画面ではいくつかの惜しい点が目立ちました。
女性キャラクターの目の描写が不気味に感じられることや、ロボットのデザインが少し物足りないと感じるシーンがあったのは残念でした。
また、人工知能ルクシオンの動きがやや非効率的で、もう少し賢く動いて欲しいという不満もあります。
さらに、男性ヒロインたちのキャラクターデザインにおいても、もう少しディテールにこだわっていれば、より一層その魅力が引き立つだろうと思います。
全体的には、物語の独自性やキャラクターたちの個性が非常に光る作品であり、エンターテインメント性も高く、楽しめるアニメです。
作画やキャラクターデザインに対する改善の余地がありつつも、次回作への期待を抱かせるポテンシャルを感じさせる作品だと言えるでしょう。
特に、物語の深さやユーモアに満ちたキャラクターたちがファンを惹きつける要素となっています。
公式からもアニメ第2期の制作決定の告知もされていますし、原作もしっかりと完結されていますので今後のアニメが楽しみです!!
名セリフ
勝負って、準備段階から始まってるんだよ