こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.08.08ゴジラの最期を見届ける
良いと感じた点・楽しめた点
やはりゴジラの最後がきちんと描かれるところに集約しますね。ゴジラの最期を締めくくるオキシジェンデストロイヤーの怪獣デストロイア、成長してほぼ怪獣ゴジラにまで変貌したゴジラジュニアなど、長期シリーズのクライマックスにはこれほどないだろうという要素がふんだんに盛り込まれた作品です。
初代ゴジラの直系作品といっても過言ではないこの作品はVSシリーズの中でもかなり特別感があります。目玉のバーニングゴジラが今でも商品化されていることを考えるとそれだけ愛された作品だと断言できるでしょ。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
初代ゴジラとVSシリーズ全ての視聴が必須なので、ハードルはなかなか高そうです。
あとは今作の目玉怪獣のデストロイアが少々グロテスクとまではいかないまでも昆虫的な気持ち悪さがあるので苦手な人にはちょっときつい部分もあると思います。
総評・全体的な感想
ゴジラの終わりを描いた本作はずーっと記憶に残る作品になっています。VSシリーズの終わり方はこれで本当に良かったと心から思えるような幕引きでした。
1954年の初代ゴジラが味わったオキシジェンデストロイヤーの因縁をこのような調理で仕上げるとはと感動しかありません。
行き過ぎた化学は時として毒になるというゴジラのメッセージ性をもっと派手に表してくれたのがこのVSデストロイアだと思っています。
ゴジラもまた生き物であり、家族の繋がりを感じさせたりと、ゴジラが一方的な悪ではないというのは忘れてはならないポイントだと強く感じます。
ジュニアとの悲哀に満ちたやり取りなどを見ても、ゴジラは加害者ではあるけど被害者でもあるというのを再認識しました。
もちろん世界の終わりに抗う人類の活躍も決して忘れてはいけない大事な要素です。
VSシリーズに出てきた登場人物はもちろん、初代ゴジラに縁のある登場人物が出てくるので、物語が大詰めといった雰囲気があります。
物悲しい雰囲気で送られるゴジラの最期をぜひご覧いただきたいです。
名セリフ
これで我々の来年度の予算はゼロだな。来年度があればだが。