こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.08.08ワン〇ンマンのサ〇タマ並みに、めちゃくちゃな主人公(笑)
良いと感じた点・楽しめた点
【作品】
・よくある●●王子物で、いつもの長男ではないありきたりな始まり。だけど、他の●●王子物とは違い、魔法に対して常軌を逸した執念を主人公から感じることが出来る。そして見た目も、なろう量産型主人公みたいなパッとしない風貌ではなく、まるで女性の様な身体のラインと可愛い顔をしたショタである。この見た目で心を打たれたお姉さん視聴者も多く。男性である私も癖がゆがみそうな見た目な主人公なのです。
・ストーリーはシンプルで。主人公に邪魔する者は善意を持って徹底的に倒すこと。そして、敵が主人公の興味を引く者なら仲間に強制的に引き入れてしまう流れ。
・コミカルなシーンも多いのだけど、しっかりとしたストーリーの流れがあって、場面によってはつい泣いてしまうところも。
【作画】
・基本的に綺麗で、アクションシーンもSSSランクとは言わないまでも、Sランクレベルで迫力がある!
・各キャラクターの身体のラインがくっきりとして綺麗。
・かなりの頻度で主人公達を作画崩壊させて、コミカルに描いていて面白い。場合によっては顔のバランスが中心に寄せていて笑ってしまう。
【キャラクター】
・サブキャラまで設定や見た目も魅力的に描かれている。ここでは多く語りませんが、第二期では「このサブキャラが実は主人公なのでは?」と思ってしまうほど活躍するシーンもあります。
・どんな強キャラも主人公の要望で可愛くされてしまう←個人的な感想としては可愛くなる必要がないのではと思ってしまう。元の姿が存在感ありすぎてしまうから仕方はないのかと思いますが(笑)
・可愛い女性キャラしかいない!主人公のメイドさん、容姿も戦闘力も最強過ぎます♪
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
【主人公について】
・転生した主人公は第七王子なのだから、第七としての葛藤やお家事情をもっと描いて欲しい。お父様・お母様の事など。
・前世のバックグラウンドの深堀も回想でいいのであっても良いのかなと。
総評・全体的な感想
主人公ロイドは、魔術への飽くなき探求心を原動力に、目の前の敵でも魔術に関する知識を根こそぎ分析しそれを理解した後徹底的に倒し、興味を惹かれた存在は強引に仲間に引き入れていきます。この迷いのない行動原理が、物語をスピーディーかつ爽快な展開へと導いています。また、可愛らしいショタの容姿と、その内なる魔術への執念とのギャップは、私も含め、視聴者に強い印象を与えています。
作画に関しては、迫力のあるアクションシーンはもちろん、コミカルなデフォルメ表現も頻繁に挟み込まれることで、『シリアス』と『ユーモア』の絶妙なバランスを生み出しています。キャラクターの身体のラインが美しく描かれている点も、作品の魅力を高める重要な要素と言えます。
一方で、【悪いと感じた点・疑問に感じたことなど】に書いた感想であったように、第七王子としての葛藤や前世の背景が深く描かれない点は、物語への物足りなさを感じるかもしれません。しかし、本作は「魔術を極める」という主人公の目的を第一に据え、複雑な人間ドラマをあえて排除しているからこそ、物語がシンプルでテンポ良く進んでいるとも言えるんじゃないのかと考えます。
総合すると、本作は、深い設定や複雑なストーリーよりも、純粋なエンターテインメント性を求める人には特に刺さる作品だと思います。
名セリフ
「人は弱い、不自由と共に生きてきた。だからどこまでも積み上げてきた。」
アニメ第一期。最終戦闘時に、人間を馬鹿にする敵に対して。