こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.08.08何度も見たくなる最高のデジモン映画
良いと感じた点・楽しめた点
40分という短い上映時間なのに、とても濃密な物語に仕上がっています。
2000年の映画と結構古めの作品ですが、映像美が凄く、全く古臭さを感じさせない作りに仕上がっています。
特に色使いがとても綺麗で、デジタル空間の色彩がかなり繊細に描かれていると感じました。
テレビ版のその後の話なので、登場人物達が続投しているのもテンションが上がるポイントでした。
特に僕はアグモンが好きだったので、ガッツリメインに据えられているのはとても嬉しかった覚えがあります。
音楽も有名なButter-Flyがかかったり、デジモンでよく流れるボレロなども使用されていて、テレビ版と映画一作目を見ている人にはかなり感慨深い選曲になっています。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
監督が同じサマーウォーズの事が大好きな人が見るとあれ?っとなる点が多い気がします
よく比較されやすい作品ではあるので、一度気になると視聴のノイズになってしまうのはとても惜しいところだと思います。
あとはレギュラーメンバーの大半があまり出番がないというところも不満点です。
どうしても尺が短いので仕方のないこととはいえ寂しいものはあります。
総評・全体的な感想
時をかける少女、サマーウォーズで有名な細田守監督作品の初期作品にあたる本作。
たった40分なのに話が凝縮されていて、にも関わらず、物語に破綻がないという凄まじい作品だと20年以上経った今でも強く感じます。
前衛的な演出と、シリアス一辺倒ではないどこかシュールなシーンの緩急がとても上手に振り分けられていました。
レギュラーメンバーの選ばれし子供達の活躍が4人に集中しているというところは惜しいところではありますが、上映時間が短い分、必要な割り切りであるとも言えます。
登場人物の活躍を絞るという要素を物語に活かしてはいるので、ただ不遇な扱いにしたいというわけではないというのも見ていてプラスなポイントでした。
古めな作品ではありますが、細田守監督が作っているだけあって現代でも全然通用するクオリティになっています。ぜひおすすめしたいです。
名セリフ
島根にパソコンなんてあるわけないじゃん
電話で助けを太一に求められたとき