こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.07.30アニメの巨匠たちが「ガンダム」という素材を【自由】に使った作品
良いと感じた点・楽しめた点
【スタジオカラー×サンライズ共同作品】
・正直に言いますが、この2社が混ざるととんでもない化学反応が起きるんだなと、よくわかんないけど…なんかわかりました(笑)
・プロの制作陣なのに、やっていることがファンの自主制作のような自由さで、視聴者を良い意味で振り回される。
【作画】
・劇場版エヴァンゲリオンでも活用されたCGを含め、圧倒的クオリティーの作画で、ずっと世界観に引き込まれていました!
※ネタバレですが。最終話に登場するガンダムだけ初期イラストと同じ様にディテールが全然なく描かれていて、「これ関節とがどうなっているんだよwww」と思わず笑ってしまいました。
ですがそこの初期の作画に合わせていくのも本当に細部までこだわりぬいているんだなと感動させられました。
【ストーリー】
・「え?よくわかんないけど…なんかわかった」
・宇宙世紀作品の登場人物がたくさん出てテンションがあがりますが、すぐに〇ろされたり、最終話まで完全放置されたりで、かき回されました(笑)
・最後は綺麗に終わらせた(笑)
【演出】
・ガンダム版エヴァンゲリオン(笑)
【登場人物】
・登場人物全員がインパクト強すぎる!!
・過去のガンダム作品の人物達が多数登場するのでファンにとっては嬉しい。
・急に登場して急に退場する登場人物が多すぎて笑うしかない。
・ララァが幸せになったことが最高に良かった。←もうそれだけで充分。
【BGM】
・シーンによっては、過去作品のBGMをそのまま流れるので、何回も泣かされた。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
【一言モノ申す!!】
・「乃木坂ネタ」をガンダム作品にぶっこむな(笑)
【ストーリー】
・考えたら負け。感覚で見れば楽しめる。
【話数】
・この面白さなら、登場人物を深堀して話数を12話→24話までの構成にして欲しかった。全然感情移入出来ないし、面白い分もっと長くやって欲しかった。
【登場人物】
・バスク・オムその後どうした??
・主人公3人組がどういう人よくわからない。
・アムロ・レイは直接出して欲しかった←(要望)
・コロニー脱走後のマチュの家族の登場シーンがもっとあっても良かった。
総評・全体的な感想
「機動戦士ガンダム GQuuuuuuX」は、スタジオカラーとサンライズという二大巨頭の競演がもたらした、まさに「型破り」な作品と言えます。
「ガンダム版エヴァンゲリオン」と称されるほどの衝撃的な演出と、「ガンダムの呪い」という斬新な切り口で描かれるストーリーは、従来のガンダムシリーズの常識を良い意味で破壊し、視聴者を予測不能な体験へと誘います。圧倒的な作画クオリティと細部へのこだわりは、作品世界への没入感を高め、過去作品のBGMが流れることで、ファンにとっては感動の瞬間が幾度となく訪れます。ララァの結末に見られるように、キャラクター描写は時に強烈なインパクトと意外な満足感を与えます。←ララァの変顔が怖かった…
一方で、「考えたら負け」と表現されるようなストーリー展開や、一部の視聴者には受け入れがたい大胆なネタの投入、そして物語全体の長さに対する物足りなさは、評価の分かれる点かもしれません。特に、魅力的な登場人物が多数存在するにもかかわらず、その多くが深掘りされずに終わってしまう点は、惜しむらくも本作の課題として挙げられます。
しかし、これらの「悪いと感じた点」も、本作の圧倒的な個性と自由奔放さの裏返しとも言えます。「ガンダム」という巨大なIPの新たな可能性を切り開いた本作は、ファンにとっては刺激的でサプライズに満ちた体験であり、深く考えずに感覚的に楽しむことで、その真価を味わえる作品と言えるでしょう。
「GQuuuuuuX」は、既存の枠にとらわれず、新たな挑戦を恐れない、ガンダム史に名を刻むであろう意欲作だと思います。
名セリフ
「よくわかんないけど… なんかわかった!」
マチュがニュータイプとして覚醒するシーン