こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.03.0470年代ベルばらブーム再び🌹
良いと感じた点・楽しめた点
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
総評・全体的な感想
最近ベルサイユのばら(ベルばら)が、またブームになっているようです🌹
2024年宝塚歌劇団が、再び舞台版ベルばらを上演。2025年劇場版アニメベルばら公開。ダイソーもベルばらグッズ(マリーアントワネットのミニポーチ)を、販売していますし🌹
今回紹介する池田理代子の漫画版ベルばらは、図書館で見つけましたが、文庫版だけでなく愛蔵版もありますし、ベルばらブームに乗って新刊が発行されるかもしれません🌹
ベルばらの物語は基本的に、フランスの歴史を忠実に描いています。マリーアントワネット、ルイ16世、フェルゼン、など歴史上実在した人物のエピソードを元に、オスカル、アンドレなど、池田理代子が創作した架空の人物を、巧みに織りこんで作りあげた物語がベルばらなのです🌹
ルイ15世末期から革命後のフランスを舞台に、オスカルとアンドレ、マリーアントワネットとフェルゼンの恋を描く。ベルばらの主要キャラクターの中で、特に人気が高いのは、やはり男装の麗人オスカルでしょう。男子に恵まれなかったジャルジェ家の後継ぎとして、女子でありながら男子として育てられ、マリーアントワネットの近衛兵として、軍人として生きることを課せられます🌹
子供の頃はオスカルのカッコよさに憧れて、ベルばらといえばオスカル様💛でした。ですが物語の内容は、知っているようで知らなかった。大人になった今、あらためてベルばらを読みなおすと、やはり子供にベルばらは難しかったな、と痛感しました。オスカルとアンドレは結ばれるけれど、最後に2人とも死んでしまって、ルイ16世とマリーアントワネットは、断頭台で処刑されて終わりだと覚えていたのですが、読んでいたつもりで本当は、読み落としていた部分が結構多かったなあ、というのが正直な本音🌹
初期のオスカルは、宮廷の女性たちにミソジニー(女性嫌悪)的な発言をしたり(第1巻)アンドレ以外の男には、興味ないと思っていたのに、じつはオスカルはフェルゼンに恋をしていて、でもマリーアントワネットとフェルゼンとの相思相愛の仲にあること、フェルゼンの心はマリーアントワネットにしかないことを知って、フェルゼンへの恋をあきらめたり(第2巻)アンドレもアンドレで、オスカルにジュテロール少佐との結婚話が出たとき、思いつめたアンドレは、オスカルを他の男に取られるくらいなら、オスカルをだまして毒入りワインを飲ませ、オスカルと無理心中しようとしたり(第3巻・けれどアンドレが正気を取り戻し、無理心中は未遂で終わった)アンドレって結構ヤバいやつだったのね。ロザリーの異母姉妹の姉ジャンヌが、じつは首飾り事件の犯人だったり(第2巻)なんかいろんなエピソードを、見落としていたなあと、しみじみ痛感しました🌹
ベルばらの最終話(第5巻)は、マリーアントワネットの処刑と、スウェーデンの民衆に憎まれ殺されたフェルゼンの最後を描いていますが、このエピソードもフランスの歴史を忠実に再現したものです。処刑当日マリーアントワネットは、ギロチンの刃が滑らないように、長い髪をバッサリ切られてしまうのですが、侍女のロザリーに形見として一本のリボンを与えます🎀それから後ろ手を縄で縛られて、動物死体搬送用の荷馬車で刑場に運ばれ、フランスの民衆から、オーストリア女くたばれ!!売女(ばいた)!!はやく殺っちまえ!!めすオオカミ!!オーストリア女め!!と罵られながら、1793年10月16日午後0時15分処刑されました(マリーアントワネットは、オーストリアからフランス王家に嫁いだため、フランスの民衆から、このオーストリア女め!!と罵られた)その後1810年奇しくも6月20日ヴァレンヌ亡命の日に、フェルゼンは、スウェーデンの民衆から虐殺されるのです🌹
大人になってあらためてベルばらを読みなおして(というより今回のレビューを書くために、ベルばらを読みなおして)やっとベルばら全体の物語を把握できました。そして本当の意味でベルばらの物語の、魅力を深く知ることができた気がします🌹
なお第5巻には、外伝・黒衣の伯爵夫人も収録されています。ちなみに外伝・黒衣の伯爵夫人は、16世紀末に実在したハンガリーの貴婦人で、約600人以上の娘を殺害したエルゼベート・バートリ夫人(エリザベート・バートリー夫人)を、モデルにして創作した物語だそうです🌹