こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.02.12Ⅴ系バンドの推し活を楽しむバンギャルちゃんの、生き方をテーマにした本です。趣味の推し活を楽しみながら、老後の生活をいかにして充実させるか(・・? バンギャルちゃんは、試行錯誤しながら生きています!
良いと感じた点・楽しめた点
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
総評・全体的な感想
バンギャルちゃんとは、Ⅴ系(ヴィジュアル系)バンドの、女性ファンを意味する言葉で、バンドギャルの略語です。ちなみにⅤ系バンドの男性ファンは、バンギャル男(ばんぎゃるお)略してギャ男(ぎゃお)とよばれています。
Ⅴ系バンドのパイオニアといえば、BUCK-TICKとXJAPANが有名ですが、2025年の時点でBUCK‐TICKのメンバーも、XJAPANのメンバーも、年齢的にもうすぐ還暦か、還暦を超えています。
メンバーの年齢が還暦か、もうすぐ還暦ということは、ファンのバンギャやギャ男も歳を重ねた、ということです。BUCK-TICKは物販グッズに、老眼用の眼鏡を販売して、話題になりました。まあBUCT-TICK推しのバンギャルちゃんも、老眼鏡を使うお歳になったのね。
( ノД`)シクシク…
さてⅤ系バンドのライブに足を運んで、推し活を楽しむバンギャルちゃんですが、楽しい時間はそう長くは続きません。バンギャルちゃんたちも歳を重ねれば、両親の介護の問題や、自分自身の老後の問題が、降りかかってくるのです。
バンギャルちゃんたちの夢は、何歳になっても死ぬまで、好きなⅤ系バンドの推し活を続けること。そのためにバンギャルちゃんは、好きなⅤ系バンドのバンギャル仲間で、ルームシェアして同居生活をしたり、バンギャル専用の老人ホームに地下室を作って、Ⅴ系バンド専用のライブハウスに利用する夢を語ったり、介護の仕事で働く人をローディーと呼んだり、またⅤ系バンギャル専用老人ホームの入居者(高齢バンギャルの入居者)の誰かが、他界して天に召されたら、黒服限定GIG(バンギャルちゃんの黒服は、客観的にみれば派手な喪服にみえるのだが)と称して、盛大に人生終了!(ファイナルツアー)など、バンド用語を交えながら、老後ライフを楽しくすごそうと、考えているのです。
とはいえ高齢者介護は、綺麗ごとでは語れません。老人ホームは日勤夜勤深夜勤の、シフト制で24時間フル稼働。身体介護は腰に負担がかかるため、コルセットは必需品。職員は高齢者の生活を見守り、時には最後を看取ることも。
精神的にも体力的にも、ハードな仕事のため、老人ホームはどこも慢性的に人手不足。働く人手が足りないため、元気で動けるうちはいいけれど、寝たきりになれば、介護の都合中心の介護を受けることになり、オムツの交換さえ順番待ちで、待たされるのが現実。バンギャルちゃんの夢である、バンギャル専用の老人ホーム設立は、現実的に考えると、かなり難易度が高い夢でしょうね。
それからバンギャルちゃんが、好んで着る服は、華やかな装飾性(デザイン性)優先で、機能性なんかはお構いなし。夏は暑く冬は寒い。おまけに着ると動きにくい。はたして高齢になったバンギャルちゃんたちに、そんな服が着こなせるだろうか(・・?
そもそもバンギャルちゃんが、歳を重ねれば、バンドマンも歳を重ねる。バンギャルちゃんよりも、バンドマンのほうが先に、要介護になる可能性だってあります。
まあバンギャルちゃんも、バンギャルちゃんじゃなくても、少子高齢化社会の今、老後の問題(高齢者介護の問題)は誰もが我が身に、降りかかってくることです。生き方を選ぶことはできても、死に方を選ぶことはできない。
シビアな問題ですが、なるべくポジティブな終活を目指して、それぞれ快適な老後ライフを送りたいと思います。