平成ガメラシリーズ記念すべき第一作

どちらかと言えば緩い雰囲気だった昭和ガメラをベースに、リアリティのある作風に作り上げた怪獣映画の傑作です。

かなりカメラアングルがこだわっていて、主役であるガメラと敵怪獣のギャオスの重厚感がこれでもかと表現されていて子供の頃に何度も何度も見返しました。

自衛隊が撮影協力しているシーンも多いので、かっこいい自衛隊が見れるのも気分があがるポイントです。

そしてなにより今ではシンゴジラでも有名な樋口真嗣特技監督による、大迫力の怪獣バトルが一番の見どころでしょう。

昔の作品とは思えなくらいの大迫力な映像になっています。

全体的に雰囲気が暗いところでしょうか。実際の科学から物事を進めるよりはどこかオカルトめいたおぞましい雰囲気を感じる映画です。

怪獣映画は子供が見るものと思ってお子さんに見せるとちょっとびっくりするかもしれません。

直接的な描写はありませんが、人間が捕食されている内容なので少し注意が必要です。

あとはどちらかというとマニア向けな作風なのも惜しい点でしょうか。

当時10年以上間を開けて復活したガメラシリーズ。昭和ガメラとはかなりアプローチの異なる本作でしたが、ガメラと言えばこちらの作風を思い浮かべる人も少なくないと思うくらい衝撃的な作品でした。

リアリティのある雰囲気をベースに、現代の科学では説明のし難いオカルト的な雰囲気でマニアの心を鷲掴みにしてくれました。

私自身は怪獣大好きなただの子供でしたが、怪獣映画のライバルであるゴジラシリーズとはまた違った魅力を幼心に強く感じて今でも印象に残っています。

怪獣映画が好きな人が作っているのがよくわかる特撮描写と怪獣だけではない人間ドラマ、どちらもバランスよく織り込まれていて本当に素晴らしい作品だなと何度も見返してしまいます。

世界観もリセットされているのでガメラをよく知らない方にも見やすい作りになっているので、怪獣映画入門にもぜひおすすめしたいです！