こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2025.08.08ストーリー100点、道徳0点
良いと感じた点・楽しめた点
【ストーリー】
この話は三つの学級から一つ学級を選び、その学級の先生として教え子を導く二部制の物語。一部は学生時代、二部は五年後の戦争編を描くシナリオだ。それぞれ選んだ学級によって後半のストーリーが違ってくるので、どんな結末を迎えるかは自分次第。セーブデータを別に作りまた別ルート、と何週もできるので気になったらとことん追求できる。また戦争編があるように、同じ学び舎の教え子に手をかけるなんとも非情な行為も行うことができる。その分散り際の台詞はなんとも心苦しいもの。キャラクターによっては説得して仲間に入れることも。
【キャラクター】
今作には主人公や主要キャラクターの他にも、個性的で愉快なキャラクターたちがたくさんいる。それぞれ固有のスキルを持っていて、戦場のあらゆるところで役に立ってくれる。そしてキャラクター同士の会話や主人公との会話で絆を見て絆を深めていけば、意外な一面を見せてくれたりも。絆を深めるといいことが沢山あり、戦闘中に能力が上がったり途中のメインストーリーに関わってくるかもしれない。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
【テンポの悪さ】
今作には「散策」というシステムがある。広いマップを駆け回り、食材やお茶を手に入れたりキャラクターと会話したり、その世界観の空気を楽しんだり等々様々な楽しみ方がある。
しかし、SRPG(シュミレーションRPG)の中でこの要素は向かない人には少し効率は悪いのではないか、と自分は思っている。たまにこの散策が面倒な時もなくはないと思う。
総評・全体的な感想
ストーリーの重圧さ、キャラクターのフルボイスに関しては100点満点、教え子に手をかけられる非道さは0点。そのほか戦略要素としては今までにない「ファイアーエムブレム」要素があるので、ぜひその手で体験していただきたい。やりこめばやりこめるほど考察のしがいがあるが、やるならそれなりの時間をとってやりたいところだ。