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こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。

【第7巻】石川美加ちゃんがかっこいいのでぜひとも見るべき

3.0 131
  • 総合: 3.0点
  • わかりやすさ: 1.5点
  • 画力: 5.0点
  • ストーリー: 3.5点
  • キャラクター: 5.0点
  • 世界観: 2.5点
  • 演出: 3.5点

良いと感じた点・楽しめた点

石川美加ちゃんが! 多めに! 出てきて! いるのがうれしかったです。

バイクのときはせっかく買ったバイクも壊れてしまったり、やや中途半端な活躍でしたが、最終巻ではわりとしっかり活躍してくれているのがうれしいです。あと、横顔のときにいつも顎が丸く描かれていて、あどけなく見えるのがなんともかわいいです。ただ、美加ちゃんが賢すぎ&優しすぎるのに周りの人たちがあまり気づいてくれていないので、なんとかして幸せになって頂きたいものです。

悪いと感じた点・疑問に感じたことなど

ラストの展開は昭和59年(1984年)発表だそうなのですが、前半まではいままでのやや丸いテイストだったのに、後半からは作風が進化しすぎて2000年前後ぐらいのころのように見えました。同じ作品・同じキャラクターなのに、物語の内容に合わせて作風も自由自在に変えることができてすごいのですが、7巻は前半と後半で舞台や衣装もごっそり変わってしまうこともあって、別の作品のようになっていて、ついていくのが大変な感じがしました。

それと時代的に仕方がないのかもしれませんが、真田菊奈さんと真田菊美さんのキャラクターは非常に魅力的なのですが、描き方は現代であればだいぶ内容を変更しなければならないのでは……と思われる部分があって、時間の経過を感じました。

総評・全体的な感想

個人的に真田菊奈さんと真田菊美さんは登場期間は短めで、いろいろ隠さなければならない事情があったので主人公たちとの交流にも限界がありましたが、とてもかわいいキャラだったので、もっと前の段階から登場してほしかったと思いました。デザインもこの時代のキャラらしいこんもりとした髪をしていてかわいいと思います。

後半は前半とつながっているものの、それまでとはいろいろ一変してラストまで続くストーリーなのですが、主人公は肉丸のようでじつはどう見ても魔子ちゃんが主人公ですよね。読者も実際は魔子ちゃんに感情移入して読む形だったので、ラストの話のなかでは魔子ちゃんとは思うようにコミュニケーションが取れないはずなのに、両者の心理描写に違和感なく入っていけるのが不思議でした。また、ラストの手前で魔子ちゃんが我に返って「あれが本当のあたしの姿だったのかもしれないのよ…!」と自分のしたことに怯えて自己嫌悪するシーンがありますが、おそらくそんなことはなくて、亜子さん同様、ある意味過酷な家庭環境を傷ついたままで生きているからではないかな……? と思いました。家族で亜子さんを支えていこうと優しく諭す父親との会話がそれまでにもところどころ挿入されていますが、魔子ちゃんの立場で考えてみると、これは子どもにとってあまりにも過酷な要求だったと思います。

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