こちらのレビューは、一部ネタバレを含む可能性がございます。ご注意のうえ閲覧ください。
2022.12.02【第4巻】井戸の底の過去話がかわいい
良いと感じた点・楽しめた点
4巻は冒頭から絵がさらに頭身もさがってきて1巻とはまるで別の作品のようにかわいくなってる! ……と思ったら魔子ちゃんが7歳のときのお話でした。その後も野球のお話など緩い雰囲気の安心して読める話が続いて、作中に著者が出演して「1巻のころに比べて作風がめちゃくちゃ変わっている件」について主人公から突っ込まれて言い訳をするというメタなおまけが挿入されていて、当時の読者からもいろいろ言われていたらしいことが伝わってきてたのしかったです。
それと些細なことですが、内表紙のお祭りのハッピを着た肉丸と魔子ちゃんのイラストを見て「あ~、うちのアルバムにもこんな格好で写っている似たような写真がある!」と思いました。あれって顔が影にならないように太陽の前に立たされるのでまぶしくて顔をすこし下や横に傾けてしまうんですよね。それも描かれていて、細かいと思いました。それにSONYのウォークマンも出てきていて、時代を感じました……。
悪いと感じた点・疑問に感じたことなど
石川美加ちゃんの……
出番が……
すくないです
一瞬、肉丸くんのダイエットに失敗した魔子ちゃんが「とそつてん」でやけ食いしているシーンで愚痴に付き合ってくれている姿が描かれていますが、作画が以前よりもかわいくなっているのに出番が少なくて悲しいです。でも少しでも登場してくれてうれしいです。
総評・全体的な感想
石川美加ちゃんの出番が少ないけど、いいお話がたくさん詰まっているし表紙もかわいくていいと思います。
話が進んでいろんなキャラクターが出てくると、メインヒロインの存在がかすんでくる作品もありますが、この作品は魔子ちゃんがずっと安定してかわいく活き活きと描かれているので、その点もすごく安心して読めていいと思います。