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【第2巻】カイムがお気に入り

4.0 27
  • 総合: 4.0点
  • わかりやすさ: 3.0点
  • 画力: 5.0点
  • ストーリー: 4.5点
  • キャラクター: 4.0点
  • 世界観: 3.5点
  • 演出: 4.0点

良いと感じた点・楽しめた点

※私の手元にあるのは講談社漫画文庫版です。

2巻はきれいなシレーヌが出てくるので人気だと思いますが、私はカイムがお気に入りです。

漫画のデビルマンだとカイムのキャラクターがいちばん好きです。

カイムがどれだけシレーヌを愛していたか、愛しているか、という描写がやや控えめなようでこれでもかと言わんばかりに出てきますが、個人的には物足りなかったです。もっとカイムとシレーヌのエピソードがあっても良かったのでは? という気がしました。シレーヌはカイムのことにはあまり気づいてなくてだいぶカイムの一方通行な関係だったと思いますが、シレーヌのためにカイムにそこまでさせたのが「シレーヌの容貌と執念と闘争心が純粋で美しかったから」なのか、それとも、だいぶ以前からカイムがシレーヌを気に入っていたようなので、それだけではなくて、これまでにももっといろいろな固有のエピソードがあったのかが知りたいなと思いました。

悪いと感じた点・疑問に感じたことなど

どうしても内容的に周りの人に勧めにくいです。同じ趣味の人が周囲にいないのでなかなか……。兄弟は読んでましたが、内容についてとくに会話が発生しませんでした。汗

デーモンも好きなのでゲルマー・ジンメンなどもよく見てました。ただ、各デーモンがそれぞれすごくキャラが立っていて、何度も読んでいるとモブでひたすら踊り狂っているだけだったり、愚かな言動しかしてないような人間キャラに比べると、各デーモンの立場に感情移入して読むこともできたりする作りになっているので、手柄を立てて上司や仲間に喜んでほしくて本気で身も心も投げうって働いている彼らを見ていると「なんか本気で仕事に打ち込んでて幸せそうだな」などと複雑な気持ちになってきます……。

総評・全体的な感想

いろいろな意味でどんどん気軽に人に勧められる内容ではなくなっていくのに、先に進むほど「これ周囲の人にも読んでほしいなあ……」と思える内容で、読みながら悶々とする本でした。あと1巻では人が変わったようだみたいに言われながらすごい思い詰めた様子だった飛鳥了くんが2巻ではちょっと元気になって笑顔が増えているのがおもしろかったです。

名セリフ

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