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元作品をなにも知らなくても楽しめるさわやかな作品

4.0 51
  • 総合: 4.0点
  • わかりやすさ: 4.0点
  • 映像: 3.5点
  • 脚本: 3.0点
  • キャスト: 5.0点
  • 音楽: 3.0点
  • 演出: 3.5点

良いと感じた点・楽しめた点

実は元作品の「おジャ魔女どれみ」を一度も視聴したことがない状態で映画を観ました。アニメは私も子どものころはもちろん見ましたが、だいぶ昔のことで「おジャ魔女どれみ」がはじまったときにはすでにかなりの年齢だったので、下の兄弟がずっと観ていたことしか覚えていないんです。

最近のアニメももちろん見ていないので、私にとってはアニメ自体が久々で、映画ということもあると思いますが「最近のアニメはなんて絵がきれいなんだろう」と感激しました。80年代は底抜けに元気とパワーがあったけど絵柄にまだ垢ぬけないところがあって、90年代は洗練されてきたけど、かなりクセがあるくらいの作風が人気だったと思います。2000年代は各カテゴリの垣根を越えていろいろな表現方法が出てきて、幅広い世代の鑑賞に堪える作品をたくさん世に送り出すためにノウハウが蓄積されてきて、現在はそれぞれのいいところが良いバランスで整ってきた、一番いいときなのかなと想像しました。

内容に関しては、主人公たちもほかの登場人物も美しく描かれていていましたが、心理描写になると過去の作品との思い出が描かれるので、そこは私がなにも知らなくてついていけず、もったいなかったので、次回視聴するときには元作品を視聴してからにしようと思いました。

悪いと感じた点・疑問に感じたことなど

ターゲットの視聴者層が社会人以上に成長した当時の視聴者ということだからか、それぞれの主人公のわりとリアルな現実生活が描かれていて、気の毒な気持ちになるところがありました。

子どものころ夢や生きる希望を与えてくれた作品の思い出と、現実生活との対比を描くことで、それぞれの主人公のなかで視聴者にとって親近感を抱けるキャラクターに感情移入しながら鑑賞する作品なのですが、私は主人公たちのふた回りぐらい上の世代なので、「こんなにかわいいのにすごい苦労している……」と気の毒に思う気持ちの方が大きくなってしまって、ちょっと楽しめなくなりそうになるところがありました。

総評・全体的な感想

内容としては比較的誰でも安心して見ることのできる作品で、元作品を知らなくてもほとんど話の筋にもついて行けるよう配慮されていたので、私も安心して楽しめてよかったです。

なぜこの作品を視聴したかというと「出演者が気になったから」でした。私はなかなか芸能人やアイドルといったものに関心がなくて、いままでこういったことをほとんどしてきませんでした。いつもは、ふつうに世間の評判を見聞きしたり、勧められて視聴する作品を決めていましたが、今後もいろんなのきっかけで未視聴の作品に出会ったら、いい機会だと思ってどんどん視聴していこうと思いました。

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